脳梗塞になった現役出版局長・真柄弘継が歩んできた人生の軌跡【真柄弘継】連載第11回 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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脳梗塞になった現役出版局長・真柄弘継が歩んできた人生の軌跡【真柄弘継】連載第11回

【連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ日記」163日間〈第11回〉

 

◆読書の快楽にハマることとなる本との出逢い

 

小学校6年生の時にお年玉で初めての文庫本を買った。

裕福な頃から漫画週刊誌やコミックは買っていたが、文字だけの本は初めてである。

いまでも持っているが、眉村卓さんの『地球への遠い道』というSF小説だ。

 

眉村卓『地球への遠い道』(角川文庫)

 

私が読書の楽しさにハマることとなる一冊だ。

中学生からは弁当なのだが、母が忙しくてパン代として200円をもらっていた。

このお金を全部遣わずに半分残して、それで文庫本を購入していたのだ。

白石書店駅前店で。

中学生の間はお年玉やパン代で日本のSF小説を買って読んでいた。

平井和正、筒井康隆、星新一、豊田有恒、眉村卓、小松左京など錚々たる作家ばかり。

中学生の三年間で、なんだかんだ200冊ほどは読んでいた。

特に白石書店さんの新しい店舗が開店して、ハヤカワSF文庫がずらり平台に並んでいるのをみてからは、エドモント・ハミルトンのスターウルフシリーズ(和製SFドラマがこの頃に放映)や、C・L・ムーアの大宇宙の魔女、フランク・ハーバートのデューン砂の惑星シリーズ等々。

中でもハインラインが大好きだった。

『銀河市民』『宇宙の戦士』『夏への扉』『人形使い』他多数。

 

『銀河市民』『宇宙の戦士』『夏への扉』『人形使い』

 

中学3年生の時に、ロバート・A・ハインラインの『愛に時間を』というハードカバーで2500円もする単行本を買ったときは、何日もパン代を貯めたものだ。

親戚から貰った図書券と合わせ2500円になったときは、売れてなくなってはいないかと心配ばかりしていただけに、棚にあった時は人生でこれほど嬉しかったことはなかった。

たかが14歳の人生だけど(笑)

 

高校生となりアルバイトが出来るようになってからは、一気に読書量も増えた。

当時の文庫本は200~300円台。

200円のパン代を二日分、または三日分浮かせて1冊買っていた。

バイト代が入るようになってからは、読みたい本を7~8冊まとめて買って読んでいた。

高校2年生のときは年間400冊も読んでいたけど、まだ積ん読とは無縁だった。

その後は読むより買う量のほうが増えて積ん読だらけとなるのだが。

 

※最初に買った文庫本からこれまで買った本は雑誌を除き全部手元に残している。

 

アルバイトは最初は朝刊を配る新聞配達。

月に1万5千円貰えた。

あと日雇いの肉体労働も日曜日毎に仕事があればやり、夏休みなど長い休みは仕事があるかぎり通ったものだ。

日給4000円だったけど、新聞配達より効率良く稼げた。

日曜日に働いた分の賃金を、火曜日に親方の家まで受け取りに行く。

その足で白石書店さんへ行って文庫本を7~8冊買って帰るのだ。

時には1000円近くの単行本も買ったりもした。

 

こうして本ばかり読んでいたから、将来は出版社で働きたいと思うようになった。

しかし、高校3年になる前に進路相談で、出版社は大卒しか入れないと知り、経済的に大学進学なんて無理だし、何よりも学力=偏差値が低すぎて諦めていた。

けれど、高卒でどこかの工場で働く姿は想像できず、なにか方法はないかとアレコレと調べたら、学校の推薦があれば試験は小論文と集団討論だけという大学を見つけたのだ。

そこで推薦を得るために定期試験で高得点を取るにはどうすれば良いかと考えた。

いつも試験前に先生たちが

「ここから、ここまでが試験に出る範囲です」

と言っていたことを思い出した。

その範囲をひたすら暗記して覚えたら、数学と物理以外は100点ばかりとなったのだ。

これを2学期の中間試験まで続けたら、通知表の平均が4.5を超えて学校の推薦が貰えたのである。

ちなみに、私が卒業した高校は学区の最底辺高校だったからできたことである。

それでも4.5は偏差値70の進学校も40の底辺校も同じ4.5。

なんともお得なものである。

こうして大学受験は推薦で京都市にある花園大学を受けて合格した。

 

次なる問題は学費だ。

これまた色々な奨学金を調べたら、新聞奨学生制度を見つけた。

すぐに進路指導の先生と話して、各新聞社の中から毎日新聞社の新聞奨学生となった。

新聞配達をしながら大学へ通うのは考えていた以上に大変なことだった。

入学前に大阪のPLランドで研修に集まった約400人(大学・専門学校)の新入生たち。

4年後の卒業祝いの会場に4年制の卒業生は私ともう一人しか参加していなかった。

今でこそ毎月一回朝刊の休みはあるけど、当時は年に7回しか休みがなかった。

雨だろうと雪だろうと、休みなく朝刊と夕刊を配っていたのだ。

セラピストさんたちに毎朝の自主トレを続けていることに驚かれるが、たぶんこの時の新聞配達の経験が活かされているのだろう。

他人からは大変に思われる新聞奨学生。

4回生の時に大学の授業の一環で行われていた中国語研修で中華人民共和国に行くことが出来た。

1980年代の中国は令和の現代では想像できない素朴な大国で、過激な反日思想もなく穏やかな国だった。

この研修で、同じクラスで一緒だった生涯の伴侶となる妻と出会えたのだから、それほど辛い4年間だと思わなかった。

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高市早苗著『アメリカ大統領の権力のすべて』

 

★初の女性新首相・高市早苗「政治家の原点」がここにある★

アメリカ大統領の権力のすべて』待望の新装重版

 

民主主義国家の政治をいかに動かし統治すべきか?

◎トランプ大統領と渡り合う対米外交術の極意とは?

★政治家・高市早苗が政治家を志した原点がここにある!

 

「日本は、国論分裂のままにいたずらに時間を食い、国家意志の決定と表明のタイミングの悪さや宣伝下手が災いし、結果的には世界トップ級の経済的貢献をし、汗も流したにもかかわらず、名誉を失うこととなった。

 納税者としては政治の要領の悪さがもどかしく悔しいかぎりである。

 私は「国力」というものの要件は経済力」、「軍事力」、そして「政治力」だと考えるが、これらの全てを備えた国家は、現在どこにも存在しない。

 (中略)

 そして日本では、疑いもなく政治力」がこれからのテーマである。

 「日本の政治に足りないものはなんだろう?」情報収集力? 国会の合議能力? 内閣の利害調整能力?  首相のメディア・アピール能力?  国民の権利を保証するマトモな選挙?  国民の参政意識やそれを育む教育制度?

 課題は随分ありそうだが、改革の糸口を探る上で、アメリカの政治システムはかなり参考になりそうだ。アメリカの政治にも問題は山とあるが、こと民主主義のプロセスについては、我々が謙虚に学ぶべき点が多いと思っている。

 (中略)

 本書では、行政府であるホワイトハウスにスポットを当てて同じテーマを追及した。「世界一強い男」が作られていく課程である大統領選挙の様子を描写することによって、大統領になりたい男や大統領になれた男たちの人間としての顔やフッーの国民が寄ってたかって国家の頂点に押し上げていく様をお伝えできるものになったと思う。 I hope you enjoy my book.」

(「はじめに」より抜粋)

 

◉大前研一氏、推薦!!

 「アメリカの大統領は単に米国の最高権力者であるばかりか、世界を支配する帝王となった。本書は、連邦議会立法調査官としてアメリカ政治の現場に接してきた高市さんが、その実態をわかりやすく解説している。」

 

ALL ABOUT THE U.S. PRESIDENTIAL POWER

How much do you know about the worlds’s most powerful person―the President of the United States of America? This is the way how he wins the Presidential election, and how he rules the White House, his mother country, and the World.

<著者略歴>

高市早苗(たかいち・さなえ)

1961年生まれ、奈良県出身。神戸大学経営学部卒業後、財団法人松下政経塾政治コース5年を修了。87年〜89年の間、パット•シュローダー連邦下院議員のもとで連邦議会立法調査官として働く。帰国後、亜細亜大学・日本経済短期大学専任教員に就任。テレビキャスター、政治評論家としても活躍。93年、第40回衆議院議員総選挙奈良県全県区から無所属で出馬し、初当選。96年に自由民主党に入党。2006年第1次安倍内閣で初入閣を果たす。12年、自由民主党政務調査会長女性として初めて就任。その後、自民党政権下で総務大臣、経済安全保障大臣を経験。2025年10月4日、自民党総裁選立候補3度目にして第29代自由民主党総裁になる。本書は1992年刊行『アメリカ大統領の権力のすべて』を新装重版したものである。

 

 

✴︎KKベストセラーズ「日本の総理大臣は語る」シリーズ✴︎

 

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真柄弘継

まがら ひろつぐ

現役出版局長

1966年丙午(ひのえうま)126日生まれ。

1988年(昭和63)に昭和最後の新卒として出版社に勤める。

以来、5つの出版社で販売、販売促進、編集、製作、広告の職務に従事して現在に至る。

出版一筋37年。業界の集まりでは様々な問題提起を行っている。

中でも書店問題では、町の本屋さんを守るため雑誌やネットなどのメディアで、いかにして紙の本の読者を増やすのか発信している。

 

2025年68日に脳梗塞を発症して半身不随の寝たきりとなる。

急性期病院16日間、回復期病院147日間、過酷なリハビリと自主トレーニング(103キロの体重が73キロに減量)で歩けるまで回復する。

入院期間の163日間はセラピスト、介護士、看護師、入院患者たちとの交流を日記に書き留めてきた。

自分自身が身体障害者となったことで、年間196万人の脳卒中患者たちや、その家族に向けてリハビリテーション病院の存在意義とリハビリの重要性を日記に書き記す。

また「転ばぬ先の杖」として、健康に過ごしている人たちへも、予防の大切さといざ脳卒中を発症した際の対処法を、リアルなリハビリの現場から当事者として警鐘を鳴らしている。

 

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  • 高市早苗
  • 1992.05.10